三重南部 大河内山 (m) 2010年月日

所要時間 13:04 古和峠−−13:25 電波塔−−13:28 法面上部−−13:33 林道に下る−−13:39 大河内山−−13:49 林道−−14:03 古和峠

概要
 古和峠より往復。古和峠までの車道が狭くすれ違い困難なため要注意。往路は林道をショートカットして尾根を登ってしまったが結果的には無駄な体力を使っただけで素直に林道を歩くのが正解。林道が尾根を乗り越えるところに登山口標識ありで、山頂まで踏跡あり。山頂は西側半分の展望が開けている。



 紀伊半島の三重南部シリーズの最初の山は紀勢大内山ICから近い大河内山とした。これは前日夜に東京を出発し深夜に東名道牧の原SAで仮眠してから走り出したため、現地着がお昼を過ぎて時間が無いため、短時間で登れる山を選んだからだ。今日中に新宮近くまで南下し、翌日からは徐々に北上して最終日は紀勢大内山IC近くまで戻る予定である。具体的にいつどこの山に登るかは決めていないので、三重南部については広範囲の地図を準備した。

古和峠 電波塔への車道。施錠されたゲートあり

 大河内山は地形図に破線は無いが、古和峠から山頂東側ピークの電波塔に車道が書かれており、これを使えば簡単に登れそうだ。ただし、峠まで車で入れるかどうかが不明で、現場に行ってみないと分からない。紀勢大内山ICを降りて北上し、県道に入って粕野集落から先はえらい細い道になってしまった。対向車が来たらすれ違い困難で、すれ違い可能な場所を頭に入れつつ慎重に進む。上部はガードレールもなく道幅は軽自動車でもいっぱいいっぱいで普通車では恐ろしくて入れない状況だ。平日と言うこともあり対向車と出会うことなく峠に到着、予定通り電波塔に上がる道はゲートが塞いでいるのでここから歩きである。上空は雲が多いものの基本波晴れであるが、北部や西部の山から飛ばされてきたのか細かい雪が舞っていた。道路に積もるような量ではないので帰りは大丈夫だろう。

林道から見た電波塔ピーク 林道を外れて尾根を直登開始

 ゲートをまたぎ越えて車道を上がっていく。路面は荒れていてもしゲートが無くても普通車で入るのは躊躇するくらいのレベルだった。大きく北東に張り出した尾根を回り込むと尾根上に電線が通っており、その下は刈り払われていた。ここでまじめに地図を見ればこのまま林道を進むのが正解だとわかるのだが、このときはどうせ電波塔ピークに登るなら「電線コース」で一直線に登った方が無駄がなかろうと尾根を直登することにした。獣道なのか薄い踏跡なのか分からないが車道から尾根に乗る筋があり、それを辿った。

尾根上はそこそこ歩きやすい 林道を横断、さらに登る

 尾根上はそこそこ刈り払われているか完璧ではなく、潅木が邪魔なところは右手の植林に逃げたりする。この尾根は北側は植林、南側は照葉樹の自然林で関東の山とは植生が異なり温暖な地域であることが分かる。ひとしきり登ると林道に出るがまだ電波塔ピークは上であり、林道を横断して半分法面の急斜面をよじ登る。

電波塔 西尾根を下る。道が薄い
尾根は植林に覆われる 末端付近は法面。松の生えた箇所を下った

 ピークに出ると巨大な電波塔が登場するが、まだここは山頂ではなく西側のピークのはずだ。そちらの尾根に入って植林を下っていくとどうも藪っぽくて獣道も感じられない。このまま山頂まで藪っぽい尾根を行くのであろうか。緩やかに下って藪がいっそう濃くなると林道の法面上部に出てしまった! ここで地形図を広げて失敗を悟る。この林道は電波塔に直接登るのではなくて周囲をグルっと回ってピークに至るので、ショートカットせずに林道を歩けば電波塔ピークに登らずに尾根に取り付けたのだった。しかし時既に遅く、ここから林道に降りなければならない。法面の高さは3,4mあって飛び降りるわけにもいかず、少し戻って南側に下れそうな場所がないか確認すると、法面に松が生えた箇所があり、傾斜は急だが松に掴って下れそうだ。ジャングル状態の潅木を潜って松の幹に掴って林道に降り立った。

林道と交差する尾根入口。標識あり 尾根上は明瞭な踏跡あり
自然林も登場 大河内山山頂

 林道を僅かに下って目的の尾根に到着すると、予想外にも「大河内山登山口」のささやかな手製標識があった。なんだ、登る人が結構いるらしい。尾根上には明瞭な踏跡が続き藪は皆無で歩きやすかった。

 山頂も植林帯だろうと予想したが意外に開けて明るい場所で、西半分は障害物がなかった。山頂には立派な山頂標識があり、西尾根及び南尾根には案内標識が出ていた。ただし、この辺の細かい地名はさっぱり分からず、いったいどこに下ろされるのかは私には分からなかった。ただ、有地山の文字もあって南尾根にはずっと縦走路が続いているようだ。最終日近くにはここまで戻ってくるかもしれない。

 復路は林道に出てからは林道を素直に歩いてゲートに戻った。 

 

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